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腎臓結石の治療-最小限の手術-
腎臓結石の治療-最小限の手術-
手術を最小限にする技術は経皮的超音波砕石術と呼ばれることがあります。
「経皮的」という言葉は「皮膚を通して」という意味であり,「砕石術」とは読んで字のとおり「(石を)砕く」ということです。
必要な手術は脇腹を1センチほど切開することだけです。
この穴から膀胱鏡によく似たネフロスコープと呼ばれる器具を挿入します。
この内視鏡を通して,腎臓の内部や障害を引き起こしている石を見ることができます。
石が大きくてネフロスコープを通して摘出できない場合,スコープの管を通して超音波プローブを腎臓に挿入します。
それから石を砕くために,中空のプローブを超音波発生器に接続し,毎秒2万3,000回から2万5,000回ぐらい震動させます。
超音波によってプローブは削岩機のような動きをし,触れている石は非常に硬いもの以外すべて粉々になってしまいます。
その間ずっとプローブを通して吸引が行なわれます。
これは実際には腎臓の内部に掃除機をかけるのと同じで,こうして石の小さな破片を取り除きます。
石の残骸がすべてプローブを通して取り除かれたことが注意深い検査によって分かるまで破砕と吸引の過程を続けます。
しかし,時にはびくともしない石があるものです。
そのような場合,医師は小さな鉗子のついた細い管をネフロスコープを通して挿入します。
医師は鉗子を開き,石をつかむとそれを引き出します。
経皮的手術が発達するにつれ,多くの治療法が試みられてきました。
数年前,「北アメリカ泌尿器クリニック」誌は,「経皮的結石摘出術の新しい方法は,毎月医学雑誌の新しい号に載っているように思われる」と述べました。
この雑誌は,治療法の成功率が「石の大きさと位置によって異なる」と述べています。
しかし最も大切な要素は,「手術を行なう人の技術と経験である」とも説明しています。
石を粉々にするのに十分な力が生み出されるとはいえ,この方法は比較的安全です。
「出血は重大な問題ではない」とクリニカル・シンポジア誌は述べています。
しかしある報告によると,患者の約4%は大量の出血を起こすようです。
この方法の利点は痛みが少なく,快復期間が短いことです。
ほとんどの場合,5日か6日入院するだけでよく,中にはわずか3日で退院した患者もいます。
この利点は一家の働き手にとっては重要です。退院後すぐに職場に復帰できるからです。